依存症から脱却する方法
大事なことに集中するためには、的を絞ることが大切です。
選択肢は、減らしたほうがいいということです。
真っ先にそぎ落とす必要がある選択肢は、他人に選ばされたものです。
他人から強制されたものは、大体身につかないです。
でも他人から強制されたものは、自覚できるので辞めるためにどうすればよいか考えることができます。
問題なのは、他人からの選択肢が無意識に刷り込まれたものです。
やめたくてもやめられない、依存症の状態のものです。
やめられない状態も問題ですが、なにより他人に選ばされた自覚がないと対処すらされないことが問題です。
身近なところでいえば、糖質依存です。
糖質とは、砂糖や米、小麦などの炭水化物などです。
コンビニの食べ物の、9割くらいは糖質です。
糖質を、一切摂るべきでないとは思いません。
でも人間の体は、今の糖質過多の環境には追い付いていないです。
もっと昔の、食べ物が毎日食べられるとは限らない時代の状況に最適化しています。
その時代は糖質はめったに摂れない栄養素だったので、食べたら脳の快楽物質がでて可能な限り食べようとしてしまいます。
砂糖や炭水化物が安価で作れるようになった現代では、安いコストで作れて依存性の高い糖質が多い食品が大量に出回るようになりました。
この状況に無自覚だと、普通に食事しているだけで糖質を摂りすぎてしまいます。
それどころか、ストレス解消のために大量に糖質を摂ることも簡単にできてしまいます。
そして最悪の場合、糖尿病などの病気になってしまいます。
PFCバランスを意識して、バランスの良い食事を意識する必要があります。
無意識にある本能的な欲求には、食欲だけでなく性欲もあります。
性欲を満たすポルノは、糖質以上に安価に大量に出回っています。
糖質と違ってポルノに依存したからといって、健康を害することは無いように思われるかもしれません。
でも野生動物などを見ればわかる通り、生殖活動は命がけの行動です。
その性欲をインターネット上に無限にあるポルノで解消してしまうと、行動する気力なんて無くなってしまいます。
それでここが分かれ目になるのですが、別にそれでいいと思うのか、それは嫌だと思うのか。
糖質依存にしてもポルノ依存にしてもそれが他人から無意識に選ぶように準備された選択肢だと思うのであれば、その選択肢を無くす努力が必要です。
まあ別にそれで満足するしそれくらい、いいんじゃないのと思ってしまったなら、その選択肢は消えません。
ギャンブル依存症や買い物依存症などは、本人は楽しんでいるつもりでも経済的に破綻するリスクを抱えた選択肢です。
ゲーム依存症は無償で遊べれば得した気になるかもしれませんが、人生で最も貴重な資産である時間を浪費するリスクを抱えています。
ネット依存は、何か新しい情報はないかと探し続けてしまうところはギャンブル依存症に似ているし、気がつけば大量の時間を浪費するリスクがあるところはゲーム依存症と共通しています。
アルコール依存症は、健康にダメージを与えるリスクだけでなく、酒に酔った勢いでやってしまったことで大失敗するリスクがあります。
タバコ依存症は、健康にとって害しかないことが分かっていてもやめられない人が多い依存症に陥りやすいものです。
なにも意識しないと、いつの間にか他人が用意した選択肢を選ぶことしかできなくなってしまいます。
どうやって対策すればよいのでしょうか。
『マンガで分かる心療内科 依存症編(酒・タバコ・薬物) (ヤングキングコミックス)』によると、「自分がそれを選びたいと決意して選んだものか」や「自分の子供が自分と同じ状態になったら応援したいと思うか」と考えると良いそうです。
何か一つのことに集中するのであれば、他人の用意した選択肢など選んではいけないわけです。